今年も小麦の種を蒔いている。
今回は3畝を越えるので、昨シーズンの二倍くらいの収量を見込んでいるが、大した量ではない。
3畝は 3アールなので、僕等のような小農家にとっては、最も面積を使う作物になる。
が、小麦のような作物は、かなりの面積でやらないと売れる量にはならない。
では、なぜやるのかというと、理由はいくつかある。
まず、他に植えるものがないから。
無肥料で栽培すると、そこで育つ作物と育たない作物がある。
そこの土で良く育つ作物を選んで、効率的にやるのが僕等のやり方だ。
冬の間、アブラナ科が育たないような畑だと、栽培できる野菜は限られてしまう。
それから、栽培が楽。
種蒔き後は、麦踏みをしたら、収穫まで何もしないでいい。
三番目の理由は、除草効果。
春の雑草を抑えてくれるので、除草剤的な効果があるのだ。
カライモを植えるまで小麦が植わっているとタイミングが丁度よい。
最後の理由は、趣味。
小麦は保管が楽だし、触っていると気持ちいい。
いざというときの食料にもなる。
ちなみに、今年の春に収穫した小麦はまだ原麦のまま。
製粉して食べてみたいのだが、選別が間に合わなくてそのまま。
次の小麦の収穫までには食べておきたい。