移住地としての天草

僕らが天草に住んでいたのは約五年間。

誰も知り合いのいないところへの移住だったので、

I ターンというやつだった。

こういう移住というのは僕らにとっては初体験だったので、

比較をするものはないのだが、まぁうまくいった方だと思う。

何をもってうまくいったかというのも難しいことだけど、

自分たちが全体的にどう感じるか、ということだと思う。

もし誰かに、天草への移住を打診されたらお勧めする。

でも天草だって地域色はあるから、

結局は住んでみないと分からない。

五年間も住んでいれば、周辺に開放的な地域と閉鎖的な地域があることは把握しているが、

僕らは偶々前者の方に住むことができた。

天草というのは全体的に移住に向いている土地柄だと思うのだが、

開放的な地域に着地出来たのが良かったのだと思う。

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引越した理由

僕等は、農地を放置して引っ越したわけだが、

そんな犠牲を払ってまで引っ越した最大の理由は両親が弱ってしまったこと。

これに尽きる。

五年前はピンピンしていたのに、

今や父は施設に入所し、母は言動が怪しい。

いわゆる認知症。

親の実家には広い宅地があり、

いろんな他人様がご利用していた。

土地というのは、税金をキチンと払っていてもダメだ。

いつの間にやら他人のものになってしまうのだ。

興味のある人は「取得時効」を調べたらいい。

天草でもそういう話は聞いたが、

どうやらここ熊本では勝手に土地の境界を動かすことはごく当たり前のようだ。

関東地方の方には信じられないかもしれないが。

実際、我らが土地を、まるで自分のもののような面をして使ったり、

通ったりしていたご近所さんがいたし、今でも少しだけいる。

僕等が敷地内を歩いていると、

ゴルフボールが足元に転がってくる。

数ヶ月前まではそうだった。

随分潰してきたが、なかなか根絶は難しい。

 

天草では、家も畑も借りていたが、

借りている家とか土地というのは自由に使えないことが色々あって、

不便と不満を感じていた。

意外に感じるかもしれないが、

僕等の住んでいた天草の地域は、

宅地も農地も余ってはいなかった。

山は余っているが、平地は足りないのだ。

だから、人口は減っているけど、土地は全然余ってない。

一方、同じ県内の親の実家に引っ越せば、親の土地が自由に使える。

薪ストーブ、鶏、山羊、倉庫、工作室、アトリエ。

天草で出来なかったことが、出来るようになる。

随分迷ったが、引っ越すことに決めた。

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引越し完了

さる 6月末日、引越しが完了した。

引越し先までの距離が百数十キロという中途半端な距離故か、

とんでもなく手間がかかった。

まず、引越し業者は頼まず。

この距離ならいらんということで。

替わりにレンタカー。

ハイエースバン、ディーゼル。

2 回運べばほとんど運べるという、

今となっては妄想により混乱を招く。

三回運んでも荷物は家に残り、最終日はパニック。

載りきらない荷物をご近所にお引き取りいただき、

乗用車と軽トラに荷物満載でなんとか引き払うことが出来た。

6月中に出るという大家さんとの約束があったので、最後は強行軍となってしまった。

乗用車は妻、軽トラは僕が運転して、

二台併走という妻にとっては初の体験ではあったが、無事到着。

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インフル 4日目

インフルエンザとの死闘も山場を過ぎ、

本日やっとまともな体温に戻った。

36.4℃。

一番高かったときが 38.4℃だったはずだから、

なんと 2℃も下がったことになる。

最初の3日間は、ひたすら寝て、苦しんだ。

病院には行ってない。

なので、実際にインフルなのか確証はないんだな、実は…

大人になってからインフルと激闘を繰り広げるのはこれが二回目。

共通しているのは、熱っぽいのは3日程度で、

呼吸が苦しいのが半日程度、ということ。

呼吸の方はマジで苦しい。

一回目のときは死ぬかと思ったほどだ。

今回は、前回生き延びた経験から、気軽に乗り切れた。

ところで一回目のとき、私は病院に行ったでしょうか?

 

 

行ってません。

だから一回目もインフルだったのか分からない。

あの頃は花のサラリーマンで若かったし、

風邪とかインフルで病院に行くなど考えられなかった。

子供のとき、風邪だというと必ず病院に行かされ、

大量の薬をもらって嫌々飲んでいた。

粉薬が苦手でね。

オブラートに包まないと飲めない。

そのせいかしらないが、半分以上は捨ててたはず。

いつの間にか治ってて、

おぉ、飲まなくても治るじゃん。

そんなことの反動で、すっかり病院嫌いの大人になってしまった。

お医者様、裏目に出ましたな。

そういえばタミフルというのがあったな。

あれで病院はさらに遠のいた。

大金払って、命まで取られるなんて、ありえません。

 

もし、あなたがインフルになって俺のように寝るだけで治したいと思っていたら、

以下のことだけは満たしていて欲しい。

時間に自由であること。

どうしてもその日にやらなければいけないことを抱えてないこと。

普段は健康であること。

呼吸が苦しくなったら、絶対安静体制に入れること。

このときに無理して動くと多分ヤバイでしょう。

多分逝っちゃいます。

だからこれが最重要項目。

これに現金がないとか加わると完璧かな。

基本的にオススメしませんからね。

 

今回のインフルはなかなか手ごわくて、

熱が下がっても頭がクラクラするし、

話すと唇が若干ヒクヒクするし、

指先も微妙に震えているようだ。

脳ミソも変?

まだ巻き返しもあり得る。

油断大敵!

寝よう。

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お先に引越し完了!

さる 4月2日、日本ミツバチの巣箱を移動。

15日ほど経った現在、脱走せず。

今のところ順調だ。

 

引越しだが、まず巣箱が動かないように板を木ネジで固定。

最初は電動工具を使ってみたが、ミツバチが振動で騒ぎ出したので、

プラスドライバーで手作業した。

それから、背負子に載せて、山から下ろす。

ミツがあまり溜まってないようで、意外に軽かった。

軽トラに固定して、新天地へ。

ビールケースの上に設置して完了。

初めての経験だが、普段の信頼関係のお陰か、無事に終わった。

 

移動は夜が良いと何かで読んだような気がしたが、

それでは巣箱を閉めている時間が半日以上になってしまう。

夕方山から下ろして、4時間以上車で移動して翌朝設置するならそうなってしまう。

なんとなく、閉じ込めている時間を短くした方が良いような気がしたので、

今回は朝から開始して、お昼頃には設置してミツバチが飛べるようにした。

 

設置した直後は沢山の蜂が巣の外に出ていたが、

しばらくしたら落ち着いて巣箱に入ってくれた。

そろそろ分蜂の季節。

近くに設置した別の巣箱に入居してくれるといいのだが。

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無農薬で自家採種まで