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10 台目

3 日前、こげら農園のエンジン付きの農機具がついに 10 台になった。

記念すべき 2桁目の機械はハーベスタ。

デカい、軽トラギリギリ。

フェリーに乗って鹿児島まで渡り、宮崎県で引取り。

専門的に言うと、自走式脱穀機というらしい。

去年の脱穀は大変だった。

日誌を見てみると、脱穀を開始したのは 6月3日。

終わったのは 6月16日だ。

たまたま晴天が続いたのに、これだけかかった。

この間、ずーっと脱穀をしていたわけではない。

一日中脱穀していたのは 4日だけ。

否、4日も。

他の日はいろんな作業の合間にやっていたわけだが、

準備と片付けは毎回するわけで、それだけでも時間が潰れている。

小麦以外の作物の作業が、大幅に遅れてしまった。

今年は収穫量が昨年の 2倍になる見込みなので、

今年はもっと効率化するのは必須。

千歯扱きタイプは効率が悪いのでパス。

次に足踏み脱穀機を考えたが、新品だと 4万円くらいする。

ヤフオクで中古を探してみたが、金属製の新しい中古は滅多に出ず、

値段もそれほど安くない。

木製のは安く出ているが、木が腐っているような骨董品のようなのばかり。

今回買ったハーベスタだが、新品の足踏み脱穀機よりも安かった。

しかも唐箕(とうみ)としての機能(風選)も付いている。

古い機械だが、性能を考えれば激安だろう。

理由は、稲の世界が「バインダー+天日干し+ハーベスタ」から

「コンバイン+乾燥機」へ移行中だから。

常識で考えれば、僕らのような弱小農家がハーベスタのような高価な機械なんて持てるわけがないのだが、

特別な事情のお陰で所有することができた。

整備と修理が気に掛かるところだが、

管理機で鍛えた修理技術でなんとか乗り切りたい。

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千歯扱き(せんばこき)

小麦の脱穀で苦戦中。

こげら農園始まって以来、最大の収量だったので、

当然脱穀も農園がこれまで経験したことがない量。

キロ数にすれば大したことはないのだが、設備がお粗末。

最初の年は手でモミモミ。

3kg くらいだったので、これでなんとかなった。

2 シーズン目の昨年は、バトミントンラケットで叩くという大発見で大幅に処理能力を上げた。

3 シーズン目の今年は、最初はバトミントンラケットで叩いていたが、

全然進んでいることが実感出来ない。

丸一日作業しても、残りが減っていないように見えた。

そのせいか、やる気を無くしてしまう作業員も出る始末。

仕方あるまい。

そこで、千歯扱きを作ってみた。

歯は四枚しかないが、なかなかよい。

普通は鉄を使うようだが、竹でもなんとか使えそうだ。

バトミントンラケットよりも早い、と思う。

戦意喪失していた作業員約一名の表情も若干明るくなった、

ような気がする。

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