天草に来てから、初めてコウモリを見た。
しかも真冬の一月。
埼玉ではコウモリをよく見たが、冬は冬眠していた。
この数日間、天草は本当に暖かい。
石油ストーブは付けないでも平気だ。
この暖かさからコウモリが活動しているのだろうが、
不思議なのは春も夏も秋もコウモリを見たことがないこと。
今年になってから、新たに借りることになった畑の開墾を始めた。
広さは 3畝か 4畝。
僕等の借りている畑の中では交通の便の良い方だ。
道路から近いということ。
元々田んぼだったとのことで、とても打ちやすい。
「打つ」というのは、唐鍬(とうが)で土を掘り起こすことだ。
石はほとんどなく、葛(くず、かつら)や竹が少なくて簡単に抜ける。
最も手強い木が全然生えていない。
なので、今まで開墾した畑の中では最も早く進んでいる。
最も手強いのは、カヤが沢山生えていること。
これは打つときは手強くないのだが、畑として使い始めてからが心配だ。
カヤの根は本数が多くて、手作業で全部除去することはできない。
カヤが野菜と一緒に生えてくると、始末が悪い。
今年はいろんな作物を植えて、何が適しているのか確かめたい。
ケツメイシは、エビスグサの種だ。
誰かが以前栽培していたのだろうか、あちこちに自生している。
人間が手を加えなくても生き残れるようだ。
昨秋、ケツメイシが沢山採れたのも自生していた株のお陰。
我々が種を撒いて育てたのは小さい株ばかりだったから、
このエビスグサという奴は少しヒネくれているのかもしれん。
あるいは、畑の違いかもしれんが…
大きく育った株は、バックホーで開墾した畑で大きく育った。
開墾前は、葛(クズ、カズラ)とか竹が地面を被っていた所だった。
こんなに逞しい植物ならさぞ効用もあろうということで、
お茶にして飲んでみた。
ハブ茶だ。
まず、水で洗って、乾かして、鍋で炒って、お湯で煎じた。
初回は、水 1リットルに対してケツメイシを 20g 投じたが、少し濃い。
二回めは、15g にしてみたが、まだ少し濃いかもしれん。
味はまぁまぁ。
味に関しては、妻もボチボチとの評価。
で、効用だが、二日続けて飲んだ時点では、特にナシ。
何の効用を期待しているかは、まぁいいとして、
普段飲んでいるお茶の葉っぱの消費量が減るので、
経済的な効果はある。
元旦の朝、水が止まっていると妻から報告があり。
早速、裏山の急斜面を登って、猪が外したと思われる塩ビパイプを繋いで復旧。
慣れたもんだ。
年に数十回は止まるので、その都度自分達で直す。
今回は最も楽な箇所で楽チンだった。
これが今年の初仕事。
湧き水はタダだが、苦労もある。
水が復旧した後は畑へ出動。
大好評のジャガイモ(グラウンドペチカ)を収穫。
先日食べたが、今年も美味しい。
我々の畑では、春ジャガよりも秋ジャガの方が美味しいようだ。
見た目も秋ジャガの方が綺麗だ。
干ばつのせいで発芽が遅れたので、収穫も遅れてしまったが、品質には問題ナシ。
天草はよかなぁ。
収量が少なめだが、あの干ばつを考えれば上出来だろう。
その後はツクネ芋の収穫。
今年は大きく育った。
畑が合っているようだ。
つくね芋には干ばつの影響はまったく無かったと思う。
先日食べたつくね芋は、ネバネバで超うまかった。
こいつも大好評の看板商品になるかもしれん。
さぁ、今年も美味いもの食べて頑張るバイ。