鉄壁の守り

知らない人がいるかもしれないので、
カライモ(サツマイモ)の栽培方法を簡単に説明しておこう。
昨シーズン採れた芋を畑に埋めておくと、
そこからツル(いもづる)が伸びてきて、
そのツルを適当な長さに切って植えると芋が土の中で育つ。

今年もいつも通り芋を埋めておいたのだが、
ネズミに食われて全滅してしまった。
こんなことは初めてだった。
このままではカライモの栽培は出来ない。

そこで、一枚目の写真のように鉄板と電柵で守ることにした。
正三角形の中に芋を埋めた。
これぞまさに「鉄壁の守り」だと思ったが、甘かった。

まずカラスに突かれた。
そこで、二枚目の写真のように真ん中に筋を張った。

その後、ネズミが下から穴を掘って侵入。
そこで、三枚目の写真のように鉄板の外側に土を盛って、
「穴を掘るより上から越える方が簡単だ、チュチュー」、
とネズミに思わせて、電柵で電撃を加えることにした。
ただ、これだけだと心配なので、
四枚目の写真のネズミ捕獲機を置いた。
竹と紐と針金だけで出来ている。
ネットで見つけたが、これは優れものだ。

数日後、ネズミが2匹捕獲されて、
それ以降ネズミの被害が全くなくなった。
ネズミ捕りの数を増やしても、未だに三匹目は捕まっていない。
イモ荒らしはたったの二匹だけの仕業だったのかもしれない。

そして、五枚目の写真のように芋蔓が育ってきた。
なんとか守りきったわけだ。
ただ、最後の決め手が「竹」なのか「鉄壁」なのかは分からない。

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巣箱とラン

今日、日本ミツバチ用の巣箱を設置した。

もちろん初体験。

昨年、大矢野のHさんの成功体験を聞いたのが引き金。

最初の難関は、巣箱に蜂を呼び込むこと。

まずは入らないと始まらない。

ここで強力な助っ人が登場。

ランの仲間、金稜辺(キンリョウヘン)。

こいつがあると成功率が飛躍的に上がるらしい。

Hさんが貸してくれた。

感謝感謝。

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大浦ゴボウ

ゴボウはなかなかうまくいかなかった作物だが、

今回は自家用をまかなえる程度までうまくいった。

昨年の春に種を撒いたので、約一年かかっている。

その割に小さいとは思うが、

それまで全然採れていないのだから大幅な進歩だ。

「大浦ゴボウ」という品種。

天草に来て初めて知った品種で、

名前だけは何度も聞いていたが、

初めて食べた大浦ゴボウが自分で育てたゴボウになった。

噂通り、味も香りも濃くて美味しい。

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10 台目

3 日前、こげら農園のエンジン付きの農機具がついに 10 台になった。

記念すべき 2桁目の機械はハーベスタ。

デカい、軽トラギリギリ。

フェリーに乗って鹿児島まで渡り、宮崎県で引取り。

専門的に言うと、自走式脱穀機というらしい。

去年の脱穀は大変だった。

日誌を見てみると、脱穀を開始したのは 6月3日。

終わったのは 6月16日だ。

たまたま晴天が続いたのに、これだけかかった。

この間、ずーっと脱穀をしていたわけではない。

一日中脱穀していたのは 4日だけ。

否、4日も。

他の日はいろんな作業の合間にやっていたわけだが、

準備と片付けは毎回するわけで、それだけでも時間が潰れている。

小麦以外の作物の作業が、大幅に遅れてしまった。

今年は収穫量が昨年の 2倍になる見込みなので、

今年はもっと効率化するのは必須。

千歯扱きタイプは効率が悪いのでパス。

次に足踏み脱穀機を考えたが、新品だと 4万円くらいする。

ヤフオクで中古を探してみたが、金属製の新しい中古は滅多に出ず、

値段もそれほど安くない。

木製のは安く出ているが、木が腐っているような骨董品のようなのばかり。

今回買ったハーベスタだが、新品の足踏み脱穀機よりも安かった。

しかも唐箕(とうみ)としての機能(風選)も付いている。

古い機械だが、性能を考えれば激安だろう。

理由は、稲の世界が「バインダー+天日干し+ハーベスタ」から

「コンバイン+乾燥機」へ移行中だから。

常識で考えれば、僕らのような弱小農家がハーベスタのような高価な機械なんて持てるわけがないのだが、

特別な事情のお陰で所有することができた。

整備と修理が気に掛かるところだが、

管理機で鍛えた修理技術でなんとか乗り切りたい。

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クマンバチ

切り株を燃やす為に唐鍬で根と根の間の土を掘っていたら何やら羽音が聞こえた。

しばらくしたらブーンと大きな、この時期には聞こえるはずのない飛翔音が聞こえた。

まだ本調子ではないのだろう、少し飛んでは降りる、を繰り返す。

クマンバチだった。

暖かい季節にはよく見るが、運動量が多いので接写は難しい。

今回は休憩中のところを激写できた。

なかなか可愛い面構え。

ネットで調べると、このハチは越冬するとのこと。

この辺りのお年寄りは、「クマンバチ」と僕等が言うと「クマバチ」と聞こえるらしく、

それはスズメバチ全般を意味するらしい。

では「クマンバチ」のことをこの辺りのお年寄りはなんと呼んでいるかというと、実は知らない。

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無農薬で自家採種まで